Association for Environmental Soil & Water Technology

雨水を自然浸透工法でコントロールする世界初の治水技術

環境地水イメージ

 世界初の新技術による治水工法を広める「環境地水技術研究会」は2013年4月に発足しました。

 当研究会は、治水の画期的な新工法を東大、千葉大などと共同開発し、千葉県、茨城県、埼玉県などの学校や公共施設、民間大規模団地などで成果をあげています。

 

 創立記念講演会を2013年6月21日、千葉県で開催。同工法の公式ガイドブック『環境地水の実践』『環境地水読本 土壌への雨水浸透』(東銀座出版社刊)をテキストとする講習会を今後、関東、東海、関西地方などで開く計画です。

 

 当研究会は、土壌の保水性や物理性を踏まえた、新しい貯留浸透技術の普及を行なっています。

 この自然浸透工法は、土壌物理学や環境地水学の視点を重視して研究開発された理論技術であり、以下のような特徴があります。

 

 *大地に浸透させ河川、湖沼を汚さない環境地水工法

 * 家庭では洗車、トイレ、非常用水に使え経済的

 * 保水調整で農作物の生育に大きな成果をもたらす

 * 従来の建設工事より格安で建設業、行政の経済的利益

 * 放射能セシウムの拡散を防ぎ、除染に役立つ

 

 

「愛・地球賞」受賞技術

 2005 年には、愛知県で開催された「世界博覧会 愛・地球博」において「水の回廊くねくね散歩道」(国土交通省中部整備局他が公募)に採用され、浸透メカニズムを摸した施設と、植物の生育を比較するため自然土壌とガラスカレットを混入させた培養土の2つの花壇を展示。

 世界博覧会協会から「地球環境問題を解決するとともに人類、地球の持続可能性に貢献できる21世紀の環境技術である」として「愛・地球賞」を受賞しています。

 

ガラスカレットモニュメントの展示写真
「愛・地球博」(愛知県、2005年)で展示したガラスカレットモニュメント

 当会は環境省が推進する「ウォータープロジェクト」に参加することになりました。

 平成26年4月に「水循環基本法」が公布されました。
 環境省では、これを受けて水環境の保全や水の大切さについて、改めて国民の皆さまに知っていただき、一人一人が出来ることを考えていただきたいと、官民連携による「ウォータープロジェクト」を発足しました。
 この「ウォータープロジェクト」では、多くの企業が取り組まれている水の取り組みを紹介するとともに、国民の皆さまにも水の重要性や正しい情報を発信していきます。
 皆さんも、日本の素晴らしい水を将来に受け継いでいくために、毎日の水とのつながりについて考えてみませんか?

 

https://www.env.go.jp/water/project/

 

(主な参加団体)

日本環境協会、船橋市環境部環境保全課水質地質班、東京都、葛西臨海水族館、愛知県、積水化学工業、しながわ水族館、

サントリーホールディングス、鴨川シーワールド、花王